大吟醸『永遠乃今』は茶道『遠州流』にちなむ福岡の代表的銘酒です。ラベルには遠州流との深いご縁が偲ばれ。話題がはずむ九州の銘酒です。

永遠之今物語
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誕生秘話

21世紀の幕開け、2001年。福岡では「第35回茶道遠州会全国大会」が開催されることとなりました。この年は、福岡で長年にわたりご指導をくださいました遠州茶道宗家十三世小堀宗実御家元が、家元を継承された記念の年でした。その門弟たちが、記念の年に相応しい大行事を引き受けたことにより「永遠之今」の物語が始まりました。

遠州流茶道の名に相応しい大会であることはもちろん、新家元にとりまして最初の全国大会となりますので、その使命の重大さを実感しておりました。「心のこもったおもてなし」をするため、様々な企画を考えました。悪戦苦闘する中、各方面からもお助け頂くことができました。

その一つが「黄金の茶室」((株)はせがわ銀座店に展示中)でした。披露されたその床にはこのために宗実御家元にお書きいただいた「永遠之今」の掛物が掛けられたのです。そしてもう一つ、点心席と祝賀会のために、特別にお酒を用意したのでした。これが、大吟醸「永遠之今」です。この大会だけのためのお酒です。特別のお酒を造るということから始め、想いが通じたのか、その出来映えは格別で、御家元より「永遠之今」の銘を頂戴し、その書をラベルに使わせていただきました。大吟醸『永遠之今』の誕生です。

黄金の席開かれて今宵より
茶の湯の道を永遠に照らさん

この時、お家元が詠まれた和歌です。
あれから十年。あの時だけの大吟醸「永遠之今」のつもりでしたが、御家元のお許しを得て、僅かながら造り続けて参りました。飲まれた方からは、いつもお褒めのお言葉を頂戴し、ありがたく思う今日このごろです。


味わいを語る

大吟醸『永遠之今』の米は、山田錦。穀倉『筑紫』平野に産する酒造好適米です。実は、福岡県は作付面積で全国第2位にランクされるほどに米作りが盛んなところ。その山田錦を、磨きに磨いて、磨き抜いて、65%も削ぎ落としたのが、大吟醸『永遠之今』です。芳醇な香りと透き通った色合いが、心地よいほろ酔いを誘い、永遠之今へと、いざないます。

古来から福岡は酒造りの盛んなところ。城島の杜氏達が、灘や伏見に供給するほどの勢いでした。昨今の焼酎ブームで「九州は焼酎」というイメージが強すぎるのが実情ですが、永々と受け継がれてきた酒造りの技。その技無くしては生まれなかったのが大吟醸『永遠之今』です。

【 永遠之今 】
「一生死即同時の今である縁起の理法によって今がある。永遠の過去と永遠の未来が只今一点に凝縮して永遠に今がある。この大きな宇宙の流れの中では、人生が一瞬の存在にも感じられるが、必然的な存在でもある」ということでしょう。「今を大切に生きましょう」と言うのでは少し軽過ぎましょうか?


■小掘遠州会を語る 福岡と遠州流

福岡と遠州流とのかかわりは、遠州流茶道の祖・小堀遠州公の時代からです。訪れたという記録はないのですが、黒田家初代藩主・長政公は、大徳寺12世・春屋宗園禅師のもとに参禅した茶人でもありました。遠州公の参禅の師でもあり、禅師の法嗣・江月宗玩禅師を介し、交流を深めていきます。黒田家の京都の菩提寺・龍光院が建立されますと、遠州公はそこに孤篷庵を建立します。深い交流を窺い知ることができます。

また、黒田藩ご用窯・高取焼の指導を遠州公が行いましたし、甥である江雲宗龍禅師は、黒田家菩提寺・崇福寺の住職を務めました。江雲禅師は、後に遠州公菩提寺・孤篷庵の一世となります。そして、三世宗實公の「真甫」の号も授けたのです。現・御家元とも縁深いお話です。それらの交流を通して、高弟である速水頓斎を黒田家に遣わし、茶頭として指南役を務めさせました。名刹「妙楽寺」は、大徳寺の流れで、庭や釘隠しに遠州好が窺えます。


遠州公のエピソードとして、博多「承天寺」から発見された 「潮音堂」の額の話があります。その書は、中国の高僧・無準禅師のもの。禅師のもとに留学した聖一国師が「承天寺」を創建した際に頂戴したお祝いの寺額です。その中に、「潮音堂」の三字があり、後に京都・東福寺普門院を経て、遠州公の所持となりました。これを、茶会に招かれた庄内藩主・酒井忠勝公が懇望した際、 「一字千両」と答えました。中座して戻ると、掛物は持ち帰られ、その翌日、遠州公のもとに三千両が届けられたとのことです。

■こころ遣いを語る お猪口と人差し指

思い出すのは、お家元のお茶会にお招き頂いた時の事。なにより驚いたのは、高弟達のお猪口の持ち方でした。人差し指でお猪口を覆うものですから、お酌をいただく徳利の邪魔をする格好になります。未熟者の浅知恵には不思議でなりませんでした。傍らの方にそっとお尋ねしますと「ものを大切にする心遣いです。この酒器は代々伝わる名品中の名品、お猪口と徳利の接触で、欠けるような事があっては一大事です」との事。一挙一動の深さを思い知りました。

 


■おもてなしを語る を越えた『永遠之今』

この十年間にはこんな事もございました。福岡で台湾からの財界人をお迎えし、国際文化交流茶会を開催した時の事。点心席でお出しした大吟醸『永遠之今』が大変好評で、帰国されてすぐに大量のご注文を頂けました。大変驚きました。そして、文化の力を知りました。つまり、おもてなしの心や、酒の文化は海を越えて通用するのだと。ちなみに「あれ以来、台湾では日本酒ブーム」とのお便りまで頂け、しみじみ、感じ入っております。
大吟醸 永遠之今
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